2020.06.25 07:10:11


真っ赤に実ったサクランボの「佐藤錦」東京の豊洲市場で今月行われたセリで、1キロ60万円の高値をつけたサクランボ。快挙を成し遂げた生産者は、個性的ないでたちの山形県東根市の植松さん。その見た目とは裏腹に「育つ力」にとっても繊細なんです。

(記者)
「ノリのいい音楽が聞こえてくる。真っ赤できれいなサクランボですね」

レゲエを聴きながらサクランボを収穫するこちらの男性。まるで「ミュージシャン」のようないで立ちですが、れっきとした農家、東根市の植松真二さんです。

(植松真二さん)
「農業って服装髪型全部自由なんですよ・・・」

この植松さん、先日驚きの記録を打ち立てました。今月20日、東京・豊洲市場で開かれた「東根サクランボ」の初セリで、手詰めされた植松さんの佐藤錦になんと1キロ60万円もの値がつけられました。東根サクランボとしては史上最高額の快挙です。

(植松真二さん)
「想像をはるかに超えるくらいの金額。一粒3000円という値が付いたんでびっくりした」

実際のものは百貨店に卸されたので、近い出来だという一粒を頂きました。

(記者)
「真っ赤でつやつやと輝いている。私が今まで食べていた佐藤錦の中で一番甘みが強い。程よく酸味もあって上品」

その秘訣は、この「葉」にありました。多くの生産者は実の近くの葉を摘み取って生育と色づきを促しますが、植松さんはあえて摘み取らず「育つ力」を引き出していました。

(植松真二さん)
「葉っぱを一枚も摘まない栽培。基本的には葉っぱが光合成をしてうまみ成分を作る。冬の間に枝を詰める。葉っぱがないところに実がなる。葉っぱを摘まなくてもいいように剪定している」

多くの枝を剪定するため、収穫量は一般的な農家の3分の1。しかしその分、多くの養分が行きわたる珠玉の1粒が生まれます。

(植松真二さん)
「軸が太くしっかりして、身がぶりっとふくらんだサクランボになる」

東根市の観光果樹園では、感染症の影響を受け、今シーズンの営業を取りやめていますが、植松さんは一人でも多くの人に自慢の「赤い宝石」を届けたいと意気込んでいます。

(植松真二さん)
「もぎ取りに来れないのは本当に残念だが、一人でも多くの人に山形のおいしいサクランボを食べてもらい笑顔になってもらいたい」

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