子温

小さな農に生命力と感動を求めて

人間の心が疎かになった――。テレビのニュースや、人と人とのやり取り、変化の著しい経済活動のさなか等においても、そう思わせる局面に出くわすことがあるでしょう。もしかしたら人の意識と同様に、年々住処や種の存在自体を奪われつつある自然界の生きもの達でさえ、そのことを察知しているのかもしれません。人間のそれを、筆者は「心の淀み」だと捉えています。 要は、日々感動しないために、心が疎かになってしまうのです。 コップに入れた水はやがて淀んで腐りますが、川の水はその流れによって、ある程度の新鮮さを保つことができます。また東洋医学では、人間の身体のうち「気・血・水」のいずれかの流れが滞ると...

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人と植物はもっとシンプルでいい!―生命を大切に、慈しみすぎないでいること―

 さっそくですが、非農家、それも若年の新規就農希望者が描く農業の未来像に、農薬や肥料を使わない「究極の自然農法」が理想としてあることをご存知でしょうか? 筆者もそんな気概に触発された一人であり、今でも数々の農業書籍を目で追う中、とりわけ「有機栽培」や「自然農法」といった文面には頭上のアンテナが反応してしまいます。 今やなぜ、自然農こそが理想像、あるいは夢物語のように語られているのか?  いくつか言えることは、 ・大局的に見て、現行の農業に行き詰まりを感じていながらも、直ちに自然農に移行していくのが至難の業であること。 ・食の...

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