11月23日の祝日は勤労感謝の日です。
元々はその年に収穫した新穀を神様に捧げ、感謝する儀式が行われる新嘗祭(にいなめさい)の日、ということでした。
昔は神様に備えてはじめて人々も新米を食べることができたのです。
皇室では現在でもこの日に新穀を神前に備え、感謝されたあとに天皇陛下自身が召し上がるという儀式も行われているそうです。
新嘗祭は今でも神社で行われている行事ですが、農作物に限らずにすべての生産を祝い勤労をねぎらう日として勤労感謝の日が制定されています。
そして小ネギ記念日とは、この日の「勤労をねぎらう」に通じる意味で「小ねぎ生産県協議会」が制定したもの。
ネギは元々晩秋から春先に出回っている冬の野菜でしたが、今では一年中食べられるようになりました。
私は関西人なので、ネギと言えばここでお話しする小ネギ(葉ネギ)が主流で馴染み深いです。
長ネギは鍋やぬたなど、これに使うぞ!という目的があって買いますが、小ネギは何に入れても大丈夫な薬味的存在で使っているので目的なしに購入することが多いです。
正直言うと小ネギがなくてもなんとかなるということも多々ありますが、ないと何だか物足りなくて、無性に恋しくなる憎らしい存在。
購入するときの選び方はピンとしてハリのあるもの、色が鮮やかで白い部分と緑の部分がはっきりしたものが良いです。
乾燥しやすいので新聞紙に包んだり、根の部分をキッチンペーパーで包んだりしてできれば立てた状態で保存してください。
1週間くらいするとしなびたり、色が変色し始めたりするので細かく切って冷凍保存しておくと便利ですよ。
ネギの栄養はビタミンC、カロテン、カルシウムなどが含まれていますが、特徴的なのが玉ねぎにも含まれるアリシンという成分。
血行促進、肩こり、疲労回復、殺菌など様々な効果があります。
アリシンは生の方が効果的ですが、水に長時間さらすと減少してしまうので気を付けてください。
切ったあとは15分ほど置くようにすると、切り口が空気に触れてますます効果が高まります。私もネギや玉ねぎを料理に使うときは、早めに切って置いておくようにしています。
調べてみるとどうやら、白ネギよりも小ネギの方が栄養価は高いよう。
ほっそりとして、か細いイメージですが、見た目以上にできるネギなのですね。
これからの季節、疲労気味の体や風邪の引きはじめにはみそ汁やスープなどに生姜とネギをたっぷり入れて、まずは「自分をねぎらうこと」をしてみてください。